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みんなの「PCL」ブログ


マイクロソフトとクリプトンのキャラクター利用ライセンスの比較A

2011/06/27 13:16
前の記事で次の解説を「利用可能な範囲」としましたが、その前に定義に触れておきたいと思います。
あくまでもスローペースでいきます。

■「キャラクター」と「二次創作物」の定義
PCLとWACLにおける「キャラクター」と「二次創作物」の定義には、次のような違いがあります。

●PCL
>(1)「キャラクター」
>その存在を他と区別するために、名称を付与され、その他音声、外見、性格等によって特徴
>づけられた抽象的概念を表現するために創作された、絵画の著作物をいいます。

絵画の著作物、要はイラストですが、クリプトンのVOCALOIDキャラクター(当社キャラクター)を定義する上で、それがVOCALOID製品のパッケージイラストであることを表すためにこのような表現になっているものと思われます。

>(5)「二次創作物」
>改変物および二次的著作物、その他著作物に依拠して作成された著作物を総称したものを
>いいます。

前段で二次的著作物と改変物をそれぞれ定義してから、その総称として二次創作物を定義しています。
PCLの文章の中では大体頭の方に「当社キャラクター」もしくは「当社キャラクターまたはその」が付きます。

●WACL
>(1)「キャラクター」
>その存在を他と区別するために、名称を付与され、その他音声、外見、性格等によって特徴
>づけられた抽象的概念を表現するために創作された、イラスト、絵画、動画、立体工作物な
>どの著作物をいいます。

「抽象的概念を表現するために創作された〜」まではPCLと全く同じなのですが、「イラスト、絵画、動画、立体工作物など」と、著作物の対象をより細かく具体的に述べています。
WACLでの「本キャラクター」の定義も同様ということになります。

>(3)「二次的創作物」
>著作物を翻訳、編曲し、もしくは変形し、または脚色し、映画化し、その他翻案することに
>より二次的に創作されたイラスト、CG、立体造形物などの著作物 (「二次的著作物」)、
>ならびに著作物の複製物、著作物の改変・切除により作成された創作物をいいます。

PCLでの定義(3)(4)(5)を一つにまとめた形にして、(1)同様「イラスト、CG、立体造形物など」と具体例を挙げています。
(「立体工作物」と「立体造形物」の違いに何かしらの意味を見いだせた人がいたら教えてください。ずっと気になっています。)

WACLの方がより具体的ですが、決してPCLが立体物などを含めていないということではありません。
キャラクター利用のガイドラインで「ご利用いただける例」として説明されている通り「絵画、フィギュア、人形、立体工作物の無償展示または無償配布」もその範囲に含まれています。
クリプトンは別途利用ガイドラインとして具体例を解説した上で、PCL上では「絵画の著作物」の翻案で動画や立体物などもカバー出来ると判断したのでしょう。
マイクロソフトも利用ガイドラインで具体例を挙げていますが、WACL上でも絵画以外の著作物の表現形式を具体的に挙げることで、保険をかけているのではないかと思いました。

一つの著作物に対する翻案というのがどこまで及ぶのか、補足説明が別途掲載されていれば十分なのか、私には判断がつきません。
両社の述べていることは同じ事なのですが、やはりマイクロソフト側の書き方に抜け目の無さというか、慎重さを感じます。
流石にいろいろな企業とやり合ってきただけのことはあるのかとw



ちなみにWACLでの「音声」とはボイスサンプルの事だと思われます。
同じ「音声」であっても、それが製品の一部であるVOCALOIDとは意味合いが異なります。
クラウディアのボイスサンプルの使用許諾はキャラクターの使用許諾と異なる部分があるとのことですので、利用の際にはガイドラインを熟読し、正しい利用を心がけましょう。
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マイクロソフトとクリプトンのキャラクター利用ライセンスの比較@

2011/06/23 03:10
一つ前の記事では、両社のキャラクターライセンスの内容が非常に酷似していること、キャラ商売が本業ではないという両社の立場や、ルールを定めながらもユーザーへ配慮するという共通点について述べました。
では逆に、どこに違いがあるのか比較していきましょう。

■目的の違い
キャラクターライセンスを定める目的について、PCLでは「ピアプロ・キャラクター・ライセンスについて」の最初と、ライセンス文自体の前文が、Windows Azure キャラクターライセンス(以下WACL)では利用ガイドライン解説集に「はじめに」として、それぞれ記述されています。

●PCL
その目的として述べられているのは以下の部分です。

>クリエイターと権利者双方の願いと、現行著作権法とのギャップを埋めるために、
>クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(以下、「当社」といいます。)は、ピア
>プロ・キャラクター・ライセンス(以下、「本ライセンス」といいます。)を制定します。


「クリエイターと権利者双方の願い」とはその前段で述べられているように、クリエイターの「二次創作物を公表したい」という思いと、権利者(ここではクリプトン社)の「非営利であればできる限り使ってもらいたい」という思いを指しています。
現行の著作権法は、そのまま字面通り適用してしまうとクリエイターのささやかな二次創作であっても権利侵害に当たります。
また、営利非営利の違いは加味されておらず、「利用」として一括りにされているため、権利者側にしても使ってもらって構わない範囲を定めて掲示する必要があり、中々踏み切れません。
辛うじて親告罪(告訴がなければ公訴を提起することができない犯罪)であるという点で権利者側の「無言の裁量」でバランスを取っている、というのが現状です。
その法と現実のギャップを埋め、二次創作者と権利者双方がルールを見られる形にし、そのルールの下で著作物を利用しようというのが、PCLの目的です。

●WACL
一方マイクロソフトは、キャラクターライセンス自体には特に目的について書かれていませんが、利用ガイドライン解説の「はじめに」でこのように述べています。

>マイクロソフト (以下、「マイクロソフト」または「当社」) は、当社が提供しているクラ
>ウドオペレーティング システム (OS)「Windows® Azure™」をより多くのユーザー
>に知っていただき、活用いただけるよう「クラウディア窓辺 (まどべ)」および「クロード窓
>辺 ;(まどべ)」 (以下、「本キャラクター」) を「Windows Azure 公認キャラクター」と
>して制定いたしました。


これは正確には「キャラクターを作り、公認した目的」ですが、二次創作におけるキャラクターライセンスを定めた事もその延長であると考えれば、マイクロソフトのクラウドサービスである「Windows Azure」の「広報と活用の促進」が目的であると言えます。
クリプトンが掲げた目的と比べるとややビジネス寄りな印象を受けますが、二次創作が拡大することで広報と同時に自社製品の販売に繋がるという点は、クリプトンも同様です。
クラウディア自体がWindows Azureという製品を広報するためのキャラなわけですから、マイクロソフトが広報を目的として利用ライセンスを定めるのは至極当然でしょう。
クリプトンボカロも製品パッケージそのもののキャラクターであることを考えれば、より直接的な製品広報であると言えなくもありません。

実際のところは、もっといろんな思惑が絡んでいるとは思いますが、掲げられた目的はこのように少々異なります。
ただ、その目的のために取るべき手法には共通する点が多かったことが、類似した(マイクロソフトがPCLを参考にした)理由でしょう。

NEXT ■利用可能な範囲(Coming soon…)
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ピアプロ・キャラクター・ライセンス要約、他

2009/12/06 01:11
当ブログでもPCL解説を何度か対話形式でお送りしていますが、絶賛停滞中だったりします(テヘ♪)
でもどれくらいかかろうが最後までやり通しますよこればかりは…。

さて、落ち着いたようなのでクリプトン社自らがPCLの要約ページを作成したことその他についてお知らせします。

ピアプロ・キャラクター・ライセンス
http://piapro.jp/license/pcl/summary

PCLの範囲で何が出来て何が出来ないのか、チョー簡潔に書かれています。
PCLを詳しく読む前に、「PCLとは何か」を掴むのにはもってこいですね。
ピアプロ開発者ブログにも書かれていますが、要約には法的な効果はないので、詳細はPCL正文の方を読みましょう。
(ちなみに正規のキャラクターではありませんが、亞北ネルなどは取り決めを交わし、例外的にPCLが準用されます。詳細は亞北ネルの利用ガイドラインをお読みください)


また、キャラクター利用のガイドラインのレイアウトが変更されました。
解説動画なども盛り込まれています。

今回はさらっと。
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ネルと携帯がPCLを解説してみる。その4

2009/08/01 13:31


(…いいぞ…あ…あとちょっと…!!)


何やってんのー?(ドンッ)



    \  ヽ     i.   .|     /    /      /
      \  ヽ    i  |     /   /     /
   \
                                  -‐
  ー
 __              SAFE            --
     二          / ̄\           = 二
   ̄            | ^o^ |                 ̄
    -‐           \_/                ‐-

    /
            /               ヽ      \
    /                    丶     \




ぎゃぁぁあああ!!!


うわッ!!何よいきなり!?





ラストのとこで…コンボが途切れた…!!
初パーフェクトがぁ…!!


ああ…Project DIVAで遊んでたのか。
携帯電話がPSPやってる姿はシュールなことこの上ないわね。
…もしかしてPCL解説が滞ってたのもそれのせい?
このブログが更新しなかったのも(ry
…ところで「SAFE」なら大丈夫じゃないの?





…これだから素人は困る…。
ボタンを押すタイミング判定は色々あるけど、中でも「SAFE」は名前に反してコンボが切れるから実質アウトに…最も恐れられている存在さ。


情けないわね〜。
こんなの慣れればパーフェクトなんてちょちょいのちょいよw



-3時間後-



…つまりこいうことか?
『我々はお前を倒さないかぎり先へは進めない………』



    \  ヽ     i.   .|     /    /      /
      \  ヽ    i  |     /   /     /
   \   | ̄ ̄              __|__ |
        |ー― \/ ´ ̄| 「 ̄`  |   | \/     -‐
  ー    |__ /\ 匚]__ !__,  |_ |  __/
 __                              --
     二          / ̄\           = 二
   ̄            | ^o^ |                 ̄
    -‐           \_/                ‐-

    /  ( そ の と お り で ご ざ い ま す )
            /               ヽ      \
    /                    丶     \




…そうだ、PCL解説、しよう。


そんなJ○東海のキャッチコピーみたいに言われても…。
まぁでも、異論はないわ。



第3条(利用許諾・利用条件)
1. 当社は、利用者に対し、当社キャラクターについて、本ライセンスの各条項およびガイドラインに従い、利用者自身による以下の行為を非独占的に許諾いたします。




この「非独占的に許諾」ってどういうこと?





PCLのような著作物の利用許諾契約、つまり「著作物の利用についての契約」には、「独占的利用許諾契約」と「非独占的契利用許諾約」というのがある。
例えば、ある利用者Aがその著作物を商品化する時に、別の利用者に同じような商品を出されたくないといったケースにおいて、著作権者がA以外の者に利用許諾を与えてはならないという義務を負う契約がある。
これが「独占的利用許諾契約」と呼ばれるものなんだ。
ものによっては、著作権者自身の利用すら認めない場合もあるよ。
逆に、そういった義務を負わないものを「非独占的契利用許諾約」と呼ぶんだ。


なるほど…「当社独占配信!!」みたいな売り文句がある場合は、その「独占的利用許諾契約」の方を結んでいるのかもね。
んー、じゃあ「非独占的利用許諾契約」の場合は、「特定の利用者が独占的に利用することはない」ってことね。





PCLは法に適った形で、多くの人に広く利用してもらおうという許諾契約だから、「非独占的に許諾」の方じゃないと成立しないからね。
じゃ、「以下の行為」の内容を見ていこうか。


(1) 当社キャラクターの二次創作物を作成すること。



読んで字の如く「二次創作物を作成すること」か。





何かが作られなけりゃ話が始まらないからね。
しつこいようだけど、ここでの「二次創作物」は第1条の「定義」で定められたものだから、忘れた人は再度確認してね。


(2) 自ら作成した当社キャラクターの二次創作物を複製、上演、上映、公衆送信、展示その他頒布すること。



複製、上演、上映、頒布とかは何となくわかるけど…公衆送信…?
あと「展示」って別になってるみたいだけど、上演や上映とはどう違うの?





それぞれがどういう場合を指すのか、ピアプロの開発者ブログに載っているから1つずつ見てみようか。


「上演」とは、「演奏(歌唱を含む)以外の方法により著作物を演じること」をいいます。



演じるねぇ…舞台でのお芝居とか?





一番わかりやすい例はそうだろうね。
著作権法には「上演権及び演奏権」について「その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として」上演・演奏する権利を、著作者(著作権者)が専有すると書かれている。
PCLは「絵画の著作物」としてのボカロキャラの利用についてのライセンスなので、ここでは「演奏権」の方について考える必要は無いよ。
「公衆に直接見せること」を目的として、クリプトン社のボカロキャラを使った演劇などを行えば、この上演にあたると考えればいい。


時空勇者タマデラスのミュージカルを舞台でやれば上演ってことね。





あまり長時間の上演だと、セリフを喋りすぎてマナジーがなくなるぞ…!


「上映」とは、「(後に述べる)公衆送信されるものを除いた著作物を映写幕その他の物に映写すること」をいいます。当社キャラクターを含む映像をスクリーンやディスプレイに映し出すことをいいます。



個人でスクリーンを持ってる人は多くないと思うけど…ディスプレイにボカロ動画を映すのも、著作権者の許諾が必要なの?





これはその著作物を「公衆に見せるために上映する」時の話さ。
自分が作った動画を一人で見てニヤニヤする分には、「上映」にはあたらないよ。


なにそれこわい。





今のは極端な例だけど、さっきの上演と同様に、上映も「公衆に直接見せ又は聞かせることを目的とする場合」を指すんだ。
著作権法ではこれを「公に」と言うよ。


上映はわかったわ。
で、ここにも書かれてるけど、「上映」から除かれている「公衆送信」って一体どういうものなの?





これが一番、昨今の創作活動とは切っても切れない要素なんだよ。


「公衆送信」とは「不特定の者または特定多数の者によって受信されることを目的として無線通信又は有線電気通信の送信を行うこと」をいいます。すなわち、テレビ放送やインターネットによって、制作した二次創作物を広く公衆に見せることをいいます。


なるほど、電気通信がどうのと書いてるけど、テレビやネットのことだと考えると途端にわかりやすいわね。
私も、公衆送信によって某掲示板で晒され、某動画共有サイトで晒され…。
ってあらためて考えたら…なんだがおしょすい(恥ずかしい)ごだ〜。





特にインターネットは二次創作発表の場として今やメインと言って差し支えないからね。
ボカロに限った話じゃないけれど、ネット上の二次創作物はもの凄い勢いで増え続け、その存在感を増してきている。
これまで黙認という形を取ってきた権利者の中には、これを積極的に活用しようという動きも出ているんだ。
クリプトンの試みもその一つだね。


「展示」とは、上映や公衆送信によらず、著作物を多くの人の目に触れる場所に置くことをいいます。イラストやフィギュアの展示会を行ったり、彫刻を野外に設置したり、コスプレによって衣装を見せる行為はこれに該当します。



これはイベントとかの話?





「上映や公衆送信によらず」だから、そうだろうね。
コスプレやフィギュア展示などは、全国各地で開かれるイベントが主戦場。
インターネットの普及以前から二次創作発表の場として存在していたし、今でも勢いがあるね。
特にガレージキットのような立体物を扱うイベントの場合は、同人誌なんかと比べると版権処理がしっかりしていて、展示するだけでも権利者の許諾が必要なんだ。(詳しくは「当日版権制度」で検索してね)
権利者から展示OKだよという意思表示がある分、展示だけでもしたいって人も安心だね。


「頒布」とは「複製物を不特定の者または多数の者に譲渡し、又は貸与すること」をいいます。





これも読んで字の如くだよ。


この「頒布」って言葉、同人イベントではよく目にするけど、同人誌とかもこれに入るの?





ディ・モールト非常に良い質問だねッ!
確かに、同人イベントなどでも同人誌を「頒布」すると言うし、実際頒布していることには違いない。
ただ、「頒布」という言葉自体は有償か無償かは関係無いので、金銭対価を得て同人誌を事実上「販売」している場合もこれに含まれている。
PCLは自らが創作した二次創作物の「非営利かつ無償の利用について」の利用許諾契約だから、たとえ営利を目的としない同人誌頒布であったとしても、有償、つまり対価を得るような場合は、別枠で説明予定の「ピアプロリンク」の方を利用することになる。
この前正式版が公開されたので、事前に読んでおくといいかもね。
あ、イベントでの頒布であっても、ペーパーやペラいコピー本(コピー機を利用した手製同人誌)なんかを「無償頒布」するなら、PCLの範疇だよ。


なるほどねぇ…。
まぁ無償頒布ってもそう多くないし、大体の本はピアプロリンクの範疇になっちゃうわね。
ページ数も部数も少ない時はコピー本で比較的安く作れるっちゃ作れるけど、それでも原価くらいは回収したいわー。
都内のイベントだったりすると、地方民としては足代も気になってくるし…。





…やけに詳しいね?


地元の友達がやってたのを手伝ったりしたからね。





へー、どんな本出してたの?


えーと、ロ○×○ドの耽美系とか○ド総受けでしょ、それから…。





へー、聞かなかったことにするよ


(3) 自ら作成した当社キャラクターの二次創作物のタイトル、説明文等に当社キャラクターの名称の全部または一部または愛称を使用し、または当該二次創作物に当社キャラクターの名称の一部を用いた独自の名称を付与すること。



動画のタイトルにキャラ名入れるって、例えば「初音ミク対メカ音ミク」とか「MEIKO防衛軍」とか?





今にも伊福部マーチが聞こえてきそうな○宝特撮っぽいタイトルだねぇ…。
まぁ、そういった正式なキャラクター名以外にも、その一部(“ミク”や“鏡音”のみ)や愛称(“めーちゃん”等)を使ったタイトルや説明を付けること、さらには二次創作物それ自体に、正式なキャラ名の一部を使った独自の名前(“はちゅねミク”や“たこルカ”等)を付けることもここに含まれているね。
開発者ブログにはこう書いてあるよ。


当社キャラクターの名称は、当社キャラクターの非営利無償での利用に伴うときは、自由にお使いいただくことができます。
この件に関するお問い合わせが多かったことから、非営利無償での利用に限定された範囲を取り扱うPCLにおいては、確認の意味において、このことを明記いたしました。




「この作品のタイトルに○○って入れても大丈夫ですか?」とか「この作品(やボカロ亜種)にこういう名前付けても良いですか?」とか問い合わせが来てたらキリがないわね。





権利者にそんなことを問い合わせること自体が普通は無いだろうし、ボカロならではの傾向から加えられた一文と言えるね。
…さて、第3条はまだ続くけど、今日はこの辺にしておこうか。
ミクのスク水モジュールを出すという重要な任務もあることだし…。


…ところであんた、当然私のモジュールは出したんでしょうね?





深刻なエラーが発生しました、深刻な(ry


「初音ミクの消失」で230000点以上取れるまでスク水はおあずけよ。





やれやれだぜ…。


NEXT>>第3条第2項第1号
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ネルと携帯がPCLを解説してみる。その3

2009/06/15 15:48

はー、久々の連休だわー。
とりあえず今日は一日中ぐっすり眠って…。





あるぇ〜?
もしかしてボクをお呼びだったり!?



いや、全然。
携帯の「け」の字も出てないけど。





オイオイつれないねぇー。
何かをお忘れでないかい?


何か…?
んー…そう言われれば何かやるべき事があったような…。





うんうん。


あっ、プ○キュアの録画予約してなかった!!





そそ…大事なことを忘れるところだったよね〜。
ボクはやっぱ断然キュア○インが好み…ってちっがーう!!!
全然違うよおぜうさんッ!!


でもディ○イドはもう予約済みよ。





いや、番組が違うとかじゃなくて根本から間違ってるよ!!
PCL解説の続きでしょーが!!


ああ、そう言えばそんな事があったような気がしないでもないわ。





うぅ…そんな忘れるほど日にち経ってないはずなんだけどなぁ…。
と…とにかく、今回は第2条からだよ!!


はぁー…私のゆとりある睡眠ライフが…。



第2条(著作権法その他適用法との関係)

1.当社キャラクターは、著作権法その他の適用法令によって保護されます。




これはどういうこと?





クリプトンの「当社キャラクター」は、まずは著作権法をはじめとした日本の法律によって保護されるんだ。
その上で、PCLやキャラクター利用のガイドラインなど、別途定めた規約があるわけ。
PCLは「法律を超えた何か」ではなく、あくまで法律(知的財産権関係法令)に則って、キャラクターを利用する際の不都合を補うためのものだということを覚えておこう。
ちなみに、ここでの「当社キャラクター」は、第1条で定義された通りだよ(解説その2を参照)


なるほど、これは大前提ってわけね。



2.本ライセンスは、著作権法その他の適用法令において認められる、利用者による当社キャラクターの利用を妨げるものではありません。



「著作権法その他の適用法令において認められる利用」っていうのはどういうこと?
著作権者が許諾を出して初めて、他の人が利用できるんじゃないの?





基本はそうなんだけど、著作権法には「著作権の制限」として、著作権の効力が及ばない利用についても書かれているんだ。


著作権の効力が及ばない利用、ねぇ…。





何でもかんでも著作権で縛っちゃうと、普段の生活に支障をきたすでしょ。
だから「これこれこういう場合は、著作物を自由に利用していいよ」って決まりもまた必要なんだ。
著作権法の30〜49条までそのことについて書かれているよ。
ただし、全てが全て自由なわけじゃなくて、それぞれの場合について厳密に定められているから注意してね。
PCLは著作権法に基づいた規約であって、このような著作権法で認められている利用行為を制限するものではないよ、というのがここの内容だね。


なるほどね…。
ところで、著作権の効力が及ばない利用って例えばどんなものがあるの?





例えば、自宅内で使う目的で、自分の家のプリンタを使って、他人のイラストを複製したとしよう。
これは著作物を複製する行為だけど、規模的に考えて公衆の目に触れることもないと思われるので、著作権の制限で言うところの「私的使用のための複製」にあたると考えられる。


へ…へぇ〜なるほどね〜…(あ…焦ったぁ…一瞬バレたのかと…)





ここに、具体例としてキミの部屋にあったレン君の等身大ポスターが…。


ぎゃー!!!何勝手に持ってきてるのよッ!!!

バカッ!変態ッ!!旧機種ッ!!!






イッ…痛いッ!!
特に最後の言葉が心に痛いッ!!


それ返しなさいよね!!
…ったく…油断も隙もあったもんじゃないわ…!





え?誰がポスターにするぐらいスキだって?


……ッ!!!!!





ささ、次へ行きましょう!!(キリッ)


3.当社は、当社キャラクターの改変物について、著作権を専有しています。

4.当社は、著作権法第28条に基づき、当社キャラクターの二次的著作物の利用に関し、著作権法第21条から第27条までの権利のうち、当該二次的著作物の著作者が有するものと同一の種類の権利を専有しています。






ここは前回の解説で述べた通り、第1条で定義された用語の内「改変物」と「二次的著作物」に関して、クリプトンが権利を有していることが書かれているよ。


改変物はあっさりしてるけど、二次的著作物は何だかややこしいわね。





「改変物」は新たに創作性が加えられたわけでは無いから、その権利はそのままクリプトンのものだね。
だけど「二次的著作物」の場合は、元々の著作物(原著作物)に二次的著作者が新たに加えた「創作的な表現」があるから、その部分に限って二次的著作者の著作権が発生するんだ。


んー…だとすると、二次的著作物の場合は一つの著作物に二人の著作権者がいることになるの?





まぁそうなんだけど、ここで注意してほしいのは、二次的著作者の持つ権利と同じものを原著作者(原著作権者)も持っているという点だ。
著作権法の21〜28条に「著作権に含まれる権利の種類」が規定されてるんだけど、28条は「二次的著作物の利用に関する原著作者の権利」なので、これは原著作権者しか持っていない権利なんだ。
残りの21〜27条の権利の内、二次的著作者が持つものと同一の権利を、原著作者(原著作権者)も持っているよと、この28条には書かれている。
なので、本来であれば二次的著作者といえども、原著作権者に無断で二次的著作物を使う事は出来ないのさ。


改変物はまだいいとして、自分で創作的な部分を加えた二次的著作物まで自由に使えないってのも、何だか損したような気分ね。





これは著作権法だけで考えた時の話だから、PCLを加えて考えるとそう悪いことではないんだよ。
…そう言えばキミも「初音ミク」の二次的著作物だったよね。


ええ、そういう契約になってるわね。





例えば、とても18歳以下のお子様には見せられないような、あられもない姿のキミがプリントされた枕カバーが、無許可で大々的に販売されるなんて権利侵害が起きたらどうする?


ちょっ…なんてもの売ろうとしてんのよッ!?

この変態モバイル!






げふぅッ!!…たっ…例えだよッ!?
実際にやろうとしてるわけじゃないからね!?
と…とにかく、そんなことになったら困るよね?


うぅ…そんなもん売られたらもうレン君の…じゃなくて…とにかくお嫁に行けない…!!





二次的著作者であるところの作者が訴え出ることも出来るかも知れないけど、個人でどこまで出来るのかと考えると、ちょっと心許ないよね。
そんな時、二次的著作者と同一の権利を持つ原著作権者のクリプトンが、作者と共同して権利を回復することができるわけさ。
作者個人だけでなく、クリプトンのような企業が共に対応してくれればまさに鬼に金棒。
言うなれば、チャック・ノリスとスティーブン・セガールの共闘みたいなもんさ。


そ…その二人なら世界中の軍隊を相手にしても余裕で勝てそうね…。





二人が通った後には、ぺんぺん草も生えないよ。


ノリスとセガールは言い過ぎにしても、私と30円しか時給が違わない作者だけより、クリプトンが味方になってくれた方がずっと心強いのは確かね!!





うん、その通りなんだけど今相当ひどい事サラッと言ったよね…。
嘘じゃないけどあんまりだ…彼は彼なりに…。


ほらほら、早く続き続き。





う…うん…。
まぁそういうわけで、PCLで定義されている「二次的著作物」にも同様の事が言えるんだ。
ちなみに、原著作物を一切知らずに、二次的著作物に基づいて創作を行った場合(三次創作)でも、原著作物の特徴的な部分を残していれば「原著作物をもとにした二次的著作物」となる。
キミを参考に「亞北ネズ」というキャラクターを描いたとして、そこに初音ミクが持っている特徴が現れていれば、初音ミクの二次的著作物と言えるんだ。


へー…。
キャラクターを二次創作する時は、そのキャラクターの基になった著作物を調べるのも大事なことかもね。
…まぁ、ネズはおばあちゃんの名前だけど。





そうなのッ!?
適当に例を出しただけなのに、妙な設定を引っ張り出して来ちゃった!?


ああ、でもPCLとは関係無いから、別に気にしなくていいわよ。





えぇぇ〜…夜も眠れないこと必至だよコレ…。
だってボク、ワン○ースの8巻で初めて名前が出たジン○エが、どんな顔か気にし続けて寝不足になったぐらいだよ?
この間やっと初めて見て(54巻)、今ではぐっすり眠れていたのに…。


10年越しの寝不足って…。
今日はここまでにして、次回の解説までリラックスしてなさいよ。





よ、よーし、先人にあやかって努力してみるよ!!
慌てない慌てない、一休み一休み…。


じゃあ私は弥生さんで。



NEXT>>第3条(利用許諾・利用条件)
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ネルと携帯がPCLを解説してみる。その2

2009/06/09 07:07
■第1条(定義)

1.本ライセンスにおいて、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによります。



……?





あー、いきなり混乱しちゃダメダメ。


で、どういう事なの?





契約書といった類の文章では、まずその中に頻繁に出てくる言葉を「定義」するんだ。
すごく簡単に言うと、ある言葉について、これこれこういう意味ですよと、まず最初に決めるんだ。


それって必要なの?
意味がわからなくても辞書を引きながら読めばいいんじゃない?





例えば、一般的にも使われている言葉だけど、その契約書の中では一般的なものとは違う意味で用いる場合を考えてみて。
契約を結ぶ人同士が、一方は一般的な意味で、もう一方は別の意味で捉えていたとする。
そのまま契約を結んでしまったら、後になって「話が違うじゃないか」とばかりに、トラブルの火種になる可能性がある。
同じ言葉であっても、その人の捉え方次第で意味が変わってしまっては、契約書としてはちょっと危なっかしいよね。
ここにも出てくる「キャラクター」ひとつ取ってみても、人によって定義がバラバラだろうし。


なるほど…お互いに別々の意味で捉える事って、確かにあるわね…アンジャッシュとか。





いや、まぁ、あれはそういうネタだけども…。
とにかく「本契約書の中でのこの言葉はこれこれこういう意味なので、あなたもそういう意味で読んでね」と取り決めるのが「定義」ってわけ。


ガッテン×3





ボクは立川志の輔ですかい?
んじゃ、定義の中身を見ていこうか。


(1) 「キャラクター」
その存在を他と区別するために、名称を付与され、その他音声、外見、性格等によって特徴づけられた抽象的概念を表現するために創作された、絵画の著作物をいいます。

(2) 「当社キャラクター」
当社の製品である『MEIKO』、『KAITO』、『初音ミク』、『鏡音リン・レン』、『巡音ルカ』のために作成されたキャラクターの各々をいいます。

(3) 「二次的著作物」
著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物をいいます。

(4) 「改変物」
著作物を変更、切除その他改変して作成したものであって、二次的著作物に該当しないものをいいます。

(5) 「二次創作物」
改変物および二次的著作物、その他著作物に依拠して作成された著作物を総称したものをいいます。

(6) 「利用者」
当社キャラクターまたはその二次創作物の全部または一部を利用される方をいいます。



まずは(1)だけど…抽象的概念がどうとかまたややこしいわね。





実はね、日本の著作権法の考え方では、一般的に言うところのキャラクターそのものは「抽象的概念」に過ぎず「著作物にあたらない」とされているんだ。


えっ!?だって漫画やアニメのキャラものコピー商品とか、著作権侵害で訴えられたりとかあるんじゃないの?





その場合はコピー商品を見た時に多くの人が「これは○○って漫画の□□ってキャラだな」とわかってしまうから著作権侵害だ、といった主張がなされる。
つまり、○○という「漫画」の著作権侵害であって、そこから離れたキャラクターという「抽象的概念」そのものに対する著作権侵害ではないわけ。
実際の裁判ではもっと入り組んだ複雑な解釈がされるけど…大まかに言えばそういうこと。


何だか納得いかないけど…その一般的に言うキャラクターと、(1)の「キャラクター」の違いってなんなの?





(1)では、「キャラクター」は抽象的概念そのものではなく、それを表現するために創作された「絵画の著作物」であると定義している。
つまり「絵(イラスト)」のことね。当然これは著作物にあたる。
ここからわかるように、さっき言った「抽象的概念としてのキャラクター」と、(1)の「絵画の著作物としてのキャラクター」は似て非なるものなんだ。
(2)の「当社キャラクター」も、クリプトン社のVOCALOID製品のイメージを表現するために描かれた「絵画の著作物」としてのミク達を指している。
「ここでいうキャラクターは著作物ですよ」って定義から始めないと、著作権の話は出来ないからね。


じゃあこの定義で私を例えると、「亞北ネルというキャラクター」はサイドテールがよく似合う、素直で可愛いトランジスタグラマーな超絶美少女を表現するため描かれたイラストってことね!





サイドテール以降に激しい違和感を覚えるけど、大体合ってる(ということにしておこう。というか「トランジスタグラマー」とかわかる人ここ読んでるのかな?)それに、小柄で均整の取れた体つきと言うより、チビでまな板…。
アッー!止めて!電源落とそうとしないでッ!!


さー、次言ってみよー!





ハァハァ…モノローグのつもりが思わず口に出しちゃってたよ…。
えと、(3)は二次的著作物の定義だけど、著作権法で定められている定義と同じようだね。


二次的著作物?





ここに書いてある通りだけど、簡単に言うと元の著作物の表現形式を変えたもの(変形)や、アレンジ(翻案)したもののこと。
表現形式を変えるっていうのは、絵画の著作物であるミクを立体的なフィギュアや3DCGのような別の形で作り直したものとかね。
アレンジは「既存の著作物の修正増減に創作性が認められるが、原著作物の表現形式の本質的な特徴が失われるに至っていない場合」に限られる。


表現形式を変える方はわかったけど、アレンジの方は難しい感じね。





要は、完全なオリジナルじゃないけれど、アレンジ部分に「作者独自の創作的な表現」が認められれば「二次的著作物」ってこと。
アレンジ部分が創作的な表現とまでは言えないと判断されれば、(4)の「改変物」に該当するね。


うーん、どこまでが創作的と言えるのかがよくわかんないわね。





クリプトンがブログのFAQで例を挙げているので参考に見てみよう。



「翻案」
初音ミクの絵を元にしてその特徴的な表現を残したまま、表情や姿勢を変えて独自の絵を描いたものがこれにあたります。

「改変物」
当社キャラクターの原画像を拡大または縮小したり、単に色を塗り替えただけであったり、一部を切除したり、創作性のない簡単な線を書き加えただけのようなものが、これにあたります。




何となくふいんき(←なぜか変換できない)は伝わったわ。





ここに挙げられたのも一例だから、微妙な判断が迫られるものについては、実際裁判にならないと結論は出ないだろうけどね。


(5)は「二次創作物」か…何だかさっきの「二次的著作物」と似てるわね。





上で出た「改変物」や「二次的著作物」、さらに「その他著作物に依拠して作成された著作物」を、全部ひっくるめて二次創作物としているね。


よ…依拠…?





依拠(いきょ)ね。
あるものに基づいたり、よりどころ(根拠)とする時に「〜に依拠する」という使われ方をするんだ。


んー、正確には改変物でも二次的著作物でもないのよね?
それはもうオリジナルじゃないの?





一般的に言うところのキャラクターは「抽象的概念」として認識されている、ということを思い出してほしい。
その「抽象的概念」としてのキャラクターに基づいた創作物を除外してしまうと、一般認識から大きく乖離してしまうことになる。
今まで二次創作イラストを描いてきて、周りの人もそのつもりだったのに、ある日突然「それは改変物でも二次的著作物でもないので、二次創作ではありません。」とか言われたら、自分の創作物がPCLを受けられるかどうかの判断がより難しくなってしまうよね。


一々確認しなくてもいいようにって目的からしたら、本末転倒ね。
それに、創作を繰り返している内に別物が生まれたとしても、ボカロ的なつながりを感じることはごまんとあるし。





著作権法では概念的なつながりでは不十分となる可能性があるけど、実際の現場には一般論として二次創作とされているものが溢れているよね。
そこに法解釈だけ持ち込んで「違うよ。全然違うよ。」とバッサリ切り捨てたら、じゃあどこまでが改変物で二次的著作物かという区別をきっちり示す必要に迫られる。
世に数多ある創作の形から一例を示すことは出来るだろうけど、あらゆる創作物のケースについて網羅しようとしたら、PCLが広辞苑サイズになっちゃうよ。


とてもじゃないけど現実的とは言えないわね。





だね。
二次創作を行おうと思った時に枠組みが緩やかであれば、作る側としても悩むことはない。
正式なライセンス契約であると同時に、PCLを実態としての二次創作文化に見合ったものにするためにも「その他著作物に依拠して作成された著作物」を「二次創作物」から外すわけにはいかない、とクリプトンは考えたわけだ。


でも、著作権法的に考えるとその「その他著作物に依拠して作成された著作物」には、クリプトンの権利は及ばないのよね?
PCLに入れて大丈夫なの?





クリプトンの持つ権利は第2条の話になってしまうけど、改変物の権利を専有していることと、二次的著作物に関して、二次的著作物の著作者が持っているのと同じ種類の権利を持っていることしか書かれていないね。
これが「二次創作物」全ての権利を持っている、となっていたら問題になっただろうけど。
仮に「その他著作物に依拠して作成された著作物」と思われるものについて係争が起こった時は、個別に判断って感じだろうね。
第2条についてはまた後で説明するよ。


(6)は、もう読んだまんまね。





クリプトンのブログでは「生産消費者(プロシューマー)」という表現も出てきているね。
ただ消費するだけに留まらず、自ら使うために生産する、あるいは満足を得るために生産する消費者を指した造語だよ。
興味のある人はアルビン・トフラーのベストセラー「第三の波」や最近の著作「富の未来」を読んでみてね。


ダイクンの波?富野…ミライ?





いや、ガンダムは全然関係無いからね。
…さて、これで第1条1項は終わり、次は2項と3項だね。短めなのでサラッと行くよ。


2.その他の用語の意義及び解釈については、本ライセンスに別段の定めがある場合を除き、著作権法(昭和45年法律第48号)の規定に従うものとします。

3.このライセンスに定めるもののほか、当社キャラクターの利用に関し必要な事項は、当社が定めるキャラクター利用のガイドライン(http://piapro.jp/license/character_guideline 以下、「ガイドライン」といいます。)で定めるものとします。






2項は「本ライセンスに別段の定めがある場合を除き」とあるように、それ以外の用語については著作権法の中で使われているものと同じ意味ですよ、ってこと。
3項は、PCLに加えて、その他必要な事柄は「キャラクター利用のガイドライン」に載ってますよ、ってこと。
「キャラクター利用のガイドライン」は、具体的にどんな状態のものにPCLが適用されるかの例を示すなど、PCLを補足する役割も担っているんだ。
第3条(3)のいわゆる「PCLクレジット」についても、ガイドラインの方に詳しい説明があるよ。


ふーっ、久々に頭使ったわー!
最初より少しは理解出来た…かな?
でもまだ道のりは長そうね。
やっとサイド7から脱出したあたり。





ガンダムから離れろよ。
まぁ、理解出来ない内にどんどん進んでもしょうがないし、少しずつ覚えていこう。
次回は第2条について一緒に見ていくよ。


NEXT>>第2条(著作権法その他適用法との関係)
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ネルと携帯がPCLを解説してみる。

2009/06/08 23:03

ふぅ…今日も仕事終わったし、あとはもう寝るだけ…。





ちょーっと待った―!!


わっ!何なのよアンタ!!





なんだチミはってか!?え!?
今回、新しくクリプトンから公開されたPCL解説のため“だけ”に、唐突に人格を付与されました。
「携帯」である。名前はまだ無い。


じ…人格あったんだ…。





後付設定だけどね…。
まぁそんなこんなで突然だけど、ボクと一緒にPCLを解説していこうじゃないか!


PCL…ああ、あのやたら長いやつ?
あんまり長いんで途中で飽きて寝ちゃったよ(笑)





シャコッ!!


痛ーッ!!スライドに指の肉が挟まっ…!!





そんなことで一人前の防火ロイドが務まると思ってるのか!!
中国の古い兵法書に“彼を知り己を知れば百戦殆からず”という言葉がある。
「敵の現状を知り、自らの現状もよく把握すれば、もう空だって飛べるはずさ!!」というありがたい故事だよ。


後半意訳しすぎでしょ。





とにかく、難しくてわからないなら、PCLを一緒に勉強していこうじゃないか!!
…まぁ、正直な話、ボクとしても正確に解説できるかは保証の限りじゃなかったりするんだよね。
でもほら、そこはこう、植木等的なノリで共に乗り越えていけばいいと思うね、ぼかぁ。


無責任だなぁ…。





ここ間違ってますよ、みたいな指摘は大歓迎。
では早速見ていこうか。

ピアプロ・キャラクター・ライセンス
http://piapro.jp/license/pcl


■ピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)

(前文)
一般に「版権物」と称されるキャラクターについて、原画をそのままのかたちで、またはみずから描いたイラストなどのかたちにして(いわゆる「二次創作物」)、その権利者の許諾がないままインターネットなどで公表することは、著作権法などの法律によって禁じられています。『初音ミク』などの当社キャラクターも、法律によって同じように扱われます。

一方、クリエイターにとって、自ら汗をかいて制作した作品を、それが二次創作物であってもインターネットなどで公表したいと思うことは自然な願望です。当社も、営利を目的としない利用については、当社のキャラクターをできる限り使っていただきたいと思っています。

クリエイターと権利者双方の願いと、現行著作権法とのギャップを埋めるために、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(以下、「当社」といいます。)は、ピアプロ・キャラクター・ライセンス(以下、「本ライセンス」といいます。)を制定します。





三段落目までは、クリプトンがPCLを制定した理念、つまりPCLを制定するに至った根本的な考えが書かれているよ。


法律で禁じられていますって書かれてるけど、「著作権法」だとネットでイラストを公開するのもダメなの?





ここにある通り「二次創作物」、つまり別に著作権者がいるキャラクターを描いた場合は、著作権者から許諾を得ていなければ本来はダメだね。
よほど悪質なものでない限り、権利者が法的手段に訴えるという例はそう無いけどね。
あ、でも○o○ーを描くのは止めようね。とっても危険だからね。


著作権者って作った人よね?その人にOKもらえば良いってこと?





著作権のうち財産権の部分は他者に渡す(譲渡する)ことが出来るから、必ずしも作った人が著作権者とは限らない。
著作者がそのまま著作権者であれば、その人に許諾をもらえば法的にも問題無いよ。


んー、何だかややこしいわね。





そんなに難しく考えることはないさ。
初音ミクのイラストも、描いたのはイラストレーターのKEIさんだけど、著作権(財産権)はクリプトンが保有・管理している状態だし。


会社が著作権を持ってる場合って多いの?





漫画なら作者と出版社が持っていたり、アニメなら広告代理店と制作委員会と放送局が持っていたりとかまぁそこは色々だけど、単独というより連名な場合が多いかな。
自分の好きなアニメの公式サイトとか試しに見てみるといい。
下の方に(C)から始まる権利者名がズラッと並んでいると思うよ。


「ビッ○ウエスト/マク○スF製作委員会・M○S」…おお、確かに。





キラッ☆


それにしても著作権法って堅ッ苦しいわね。
お金取るわけでもなし、同人イラストくらい別にいいと思うけどな。





まぁまぁ、「悪法も又法なり」ってね。
それに、著作権法が作られた頃と今では、創作活動を取り巻く環境が違いすぎて仕方がない側面もあると思うよ。
特に、近年のインターネットの発展は、実情と著作権法のギャップを浮き彫りにしているね。


だったら、実情に合わせて法律を変えればいいのに。





結構色々変わっているもんだよ。
最近も著作権法改正案が国会に上程されて衆議院を通過したので、あとは6月12日に参議院で可決されたら来年の元日から改正著作権法が施行される予定。(※追記:予定通り、6月12日に参院本会議にて全会一致で可決されました。来年1月1日から施行されます。)
もっとも、その内容はダウンロード違法化とか検索エンジンのキャッシュ合法化とかだけどね。
内閣総理大臣を本部長とする知的財産戦略本部が、フェアユース(公正な利用なら許諾不要にするという考え方)の早期導入を提言していたから、今年から本格的に文化審議会著作権分科会法制問題小委員会で審議されているんだ。


漢字だらけで目眩を起こしそうだけど…そのフェアユースってのをさっさと導入すればいいんじゃないの?





本格的な審議がまだ始まったばかりだから、実際の導入はまだまだ先になるね。
そこで、現行の著作権法で本来制限されている部分について、PCLで利用可能な範囲と利用条件を定めて、法律的にも問題無い状態にしようというのが今回の試みなわけ。
しかも、PCLの内容を守れば他にこれといった手続きを必要としない、というのがとても重要だ。


良い仕組みだとは思うけど…でもさ、正直なところ「そんなの必要ねー」って人もいるよね?





権利者の黙認というのが、長い間慣例になっていたからね。
たまにやり過ぎて権利者から訴えられるといったこともあったけど、基本的には互いに見て見ぬふりで成立してきたという経緯がある。
また、権利者自身が同人活動をしているというケース(東方など)もあるので、同人活動に比較的寛容なジャンルも存在しているんだ。
だから、いくらPCLを守れば適法な形になると言っても、元々同人界隈にいた人が心情的に反発するのは、当然と言えば当然だね。


そういう人は、もうボカロで二次創作をしちゃダメって事?





ここを勘違いしている人が結構見受けられるけど、PCLを受けられないだけで、今回新たに二次創作が制限されたという事実は無いんだ。
旧ガイドラインを見ると「二次創作物(但し立体物、衣装を除く)の制作・頒布に限り一切の制限を設けておりません。」となっている。
PCLを適用すれば、さらに正式なライセンスを受けた形で制作・頒布が可能になるし、今まで除外されていた立体物の無償展示と無償頒布、コスプレイベントへの参加(衣装の制作)もOKになった。
これまでは正式なライセンスを得るには個別の許諾契約しかなかったけれど、PCLという比較的手軽な手段が出来たわけさ。
なので、PCLを気にしないという人がいたからってその人を責め立てるのはどうかと思うし、それでボカロ界隈の二次創作活動がギクシャクすることは、クリプトンも望んでいないと思うよ。


権利的に問題無い形にしたい人が、PCLを受けるというわけね…。





本人にその気がなくても、PCLの内容に沿った利用をしていれば、自動的に契約が結ばれるけどね。
ただ、旧ガイドラインからそうだけど何でもありなわけじゃないのは今回も変わらずだから、そこは気をつけてね。
後で話をする「キャラクター利用のガイドライン」に「当社が許諾していない利用について」書かれているから、事前に目を通しておいて欲しい。



本ライセンスは、当社が権利を保有するキャラクターを利用者(第1条第6号に定義)が利用する場合の利用可能な範囲および利用条件を定めるものです。





4段落は、PCLがなにであるかを一文で示したもの、とのこと(開発者ブログ参照)



利用者は、当社キャラクター(第1条第2号に定義)を利用することによって、本ライセンスの条項に一切の留保なく、かつ一切の条件を付帯することなく拘束されることを承諾し、本ライセンスに同意したものとみなされます。



「みなされます」っていうのはどういうこと?





実際は異なるものだけど、法律上は同一のものとして取り扱うことだよ。


同意したつもりはないのに、同意したと扱われるの?
ちょっと強引じゃない?





本来であれば契約する人同士が互いの同意を確認して契約が成立するのが一般的だね。
でも、ボカロの二次創作をしたいという人があまりにたくさんいるので、それを一々口頭や文書で確認してたら利用者も大変だし、クリプトンなんか働きすぎて死人が出かねないレベルの超激務になっちゃうよ。
そこで、「当社キャラクター」の利用をもって、契約に同意したと「みなす」ことで、両者の利便を図ろうというのが、この第5段落目の目的なんだ。


ふーむ、この前提がなければ成り立たないのか…結構大事なところね。





よし、次は第1条を見ていこう。


NEXT>>第1条(定義)






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